blog-art&works
2017-12-18 14:10:00
ただ刺し刻むとき、僕が考え思うこと。
チクチクチクチクちくちくちくちく・・・
ひたすら針を刺し、ひたすら糸で模様を刻んでいく。
この模様を刻んでいくのは一体誰なのか?
それはわたし・・・
ではわたしとは誰か?
それは誰にも分からない、わたしはわたし。
この肉体、この精神、この感情、この思考、この欲望、この息づかい、この鼓動・・・
全てがわたしの一部。
そのようなわたしの一部が寄せ集まって、わたしという全体が現れる。
では全体の一部が欠けてしまうとわたしは無くなるのか?
否、そのようなはずはなく、わたしはわたしとして存在するだろう。
では、わたしとは何か?わたしとは誰か?
わたしなんてものは、そもそも答えのない抽象的なもので、人それぞれで違うわたしを保有している。
わたしとは主観的なもので、だからこそ、わたしとあなたは違うということになるのだろう。
わたしとは誰か?わたしとは何か?わたしなんてものはそもそも存在するのか?
チクチクチクチクちくちくちくちく・・・
わたしがただ刺す、ただ刻む・・・
ひょっとして、部分もわたしというのであれば、
この布、この糸、この針、この模様、この色、それらもわたしなのかもしれないな。
いや正確に言うと、わたしの一部がそこに現れるのか・・・