blog-art&works
2021-06-10 14:27:00
漆のしごと
台風で折れた楠でスプーンを作っています。楠は硬くて節が多くて非常に削りにくいです。
まだまだ梅雨真っ盛りの屋久島です。
しかし、たまに顔を見せるお日様はすっかり「夏!」といった感じでアツいです。
今年は梅雨入りが早かった分、梅雨明けも早ければいいのになーなんてことを思うのですが、自然相手ですから、なかなかそう思い通りにはならないでしょうね。
ということで受け入れるしかありませんね。
ところで、屋久島では雨が降った後に一気に晴れることが多いのですが。そんなときは虹が島のどこかで出ます。出会ったらラッキーです。
そしてそんなラッキーなことだけではなく、湿度が非常に高くなり不快指数がグーンとアップします。
人間にとっては不快な気温と湿度の上昇。ですが、この高温多湿の環境こそが実は漆を乾かすのに最高の条件となるのです。
不思議ですよね。湿度がないと乾かないなんて。
ということで、今は漆仕事をちょこっと前進させています。
これは色味の実験用に塗った物ですが、そのまま何かに使えそうです。
削り出した夜光貝を木地にはめて、炭粉と真鍮粉を蒔きました。